阿太加夜神社
あだかやじんじゃ

島根県八束郡東出雲町大字出雲郷588-1

主祭神:阿陀加夜奴志多岐喜比賣命 
    (あだかやぬしたきぎひめのみこと)

配祀:国之底立命・須佐之男命・淤母陀流命・阿志古泥命
(くにのそこたちのみこと・すさのおのみこと・おもだるのみこと・あしこねのみこと)

国道9号を西に向かって走っていると、意宇川の手前左側にある。地名の出雲郷≠ヘあだかえ≠ニ読む。完全なる当て字。

鳥居を撮り忘れたようで、写真が無く記憶も無い。神門・拝殿・本殿が一直線に並ぶ。大社造の本殿と、その左右に1つずつ境内社。大社造は神明造と共に、古社の趣を感じさせてくれる。

境内のご神木と思われる木に縄で作った龍が巻いてあり、その顔の前に祭壇があった。なんとも不思議な造形物で、同じ東出雲町の揖夜神社にも似たような物があった。由来は分からないが、この近辺の独特の風習なのだろう。

この神社は、ホーランエンヤ≠ニいうお祭が有名。公式HPによると、日本三大船神事の一つと言われ、境内背後の意宇川で70〜80隻の船行列が、12年に一度行われる。松江地方最大の祭りらしい。龍を正面から撮った写真に、祭りで使われる船の一部が写っていた。右側の上から2番目の写真。

長い名前の祭神は、大国主神(=大那牟遅命)の娘ということだが、地名が出雲郷(あだかえ)というので、あだかえの主である、たきぎ姫≠ニいう意味だろう。ちなみに、社名は阿太加夜だが、祭神名は阿陀加夜。だ≠フ字が違う。ややこしい。

神社で頂いた由緒書きには、特別神社≠ニいう肩書きが書いてある。聞いたことがないが、島根県独自の分類だろうか?


神門


拝殿


拝殿内部

龍を前から・左奥に船

龍を斜めから

龍を横から

社殿全景と右側の雨風神社

本殿と左側の稲荷神社

 当社は大那牟遅命の御子阿陀加夜奴志多岐喜比賣命外四柱を祀り、鎮座年暦不詳であるが天平5年の風土記に記載され、殊に貞観元年7月11日正五位下を授けられている。
 社殿(大社造) 諸建造物は元禄8年3月23日出雲大守松平出羽守源朝臣綱近により造営され、代々の藩主による修造の棟札が現存している。また、社領三十石を寄付された社である。
 中古火災によって由緒の詳なることを知ることは出来ないが、通称芦高大明神と呼ばれ近郷の信仰を集めている。

(神社発行の由緒書きより)

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